複合関係代名詞

複合関係詞とは、関係代名詞( what which who)や関係副詞(where when how)に-everが付いたものを複合関係代名詞・複合関係副詞と言います。名詞節か譲歩を表す副詞節を導きます。

 今回は複合関係代名詞のみ解説していきます。 


 (1)複合関係代名詞 = whoever whichever whateverがあります。   


 whoever用法 「~はだれでも」 

 <名詞節を導く>

 ex) (Whoever ) leaves the office last should switch off the light.        

 =(Anyone) (who) leaves the office last should switch off the light.    

(会社を最後に出る人はだれでも明かりを消さなくてはならない。)   

解説)     

この文は不完全な英文でSCOが欠けています。leavesの主語とshould switchの主語がありません。この働きをしているのがWhoeverです。また明かりを消すのは人なので人を表す関係代名詞Whoが入ります。 

 <譲歩を表す副詞節>

 ex) Whoever you ask, you will not be able to get the answer the question.

 = No matter who you ask, you will not be able to get answer the question. 

(誰に聞こうとその問題の正解は得られないだろう。) 

 解説)    

     まず、カンマの前の動詞を探すと、askだとわかります。askは二つ目的語を取る二重目的語

(間接目的語と直接目的語)であるというのを思い出してください。実は、直接目的語はカンマの前にある the questionと読み手がわかるので省略されていますが、文法上では間接目的語がありません。この役割をしているのがWhoeverです。先頭に来ているのでWhomeverではなく、Whoeverにします。    *間接目的語は「~に」 直接目的語は「~を」と訳します。


 whicheverの用法 「どれも」「どちらも」

 <名詞節を導く> 

ex) You can have whichever you like. (あなたが好きなものを選ぶことができる) 

解説)   

whoeverと同じように考えてみると、haveとlikeの目的語が欠けています。よって、whicheverが入る。 

 <譲歩を表す副詞節>   

ex) Whichever wins, it is important for me. 

 = No matter which wins, it is important for me. (どちらが勝とうと私には関係ない)

 解説)    

  動詞に着目すると、winsの主語が欠けています。この働きをするのがwhicheverです。前後の関係は譲歩となります。 

 whateverの用法 「どんなことも」  関係代名詞whatにeverをつけて強調したもの 

<名詞節を導く>

 ex) Whatever has a beginning also has an end.

  = Anything that has a beginning also has an end.  (始まりがあれば、終わりがある。) 

解説)    

  やはりここでも動詞に着目します。hasとhasの主語が欠けてます。よってWhateverが入ります。

複合関係代名詞Whateverは anything thatに分解できます。関係代名詞whatのthe thing whichではないので注意してください。 

<譲歩を表す副詞節> 

 ex) Whatever happens, I will go. 

 = No matter what happens, I will go.    (何が起きても、私は行きます) 


 まとめ  

 複合関係代名詞は名詞節と副詞節を導くことができ、名詞節を導く場合のみ1語2役(主語・補語・目的語のいずれか二つ)になります。着眼点としては、動詞に着目すること。譲歩を表す副詞節ではno matter+疑問詞に分解できる。

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