関係詞 

関係詞とは大きく分けて、関係代名詞・関係副詞・関係代名詞Whatの用法・関係代名詞thatの用法・非制限用法・複合関係詞の6つ。 


関係副詞

 関係副詞はWhen/Where/how/whyを用いた英文で、かつ完全な文で使われる用語。  

 それでは例文で見てみましょう。 

 ex) This is the house. He lived in the house.    

This is the house (where) he lives. 関係副詞を用いた文   

=This is the house which he lives in. 関係代名詞を用いた文   

=This is the house in which he lives.

 解説)      

2つの英文ではthe houseが重複しているので、the houseを先行詞として文を作ります。括弧の後ろの英文はhe livesと完全な文なので、関係副詞を用います。先行詞がthe houseと場所を表す為、関係詞のwhereが入る。 関係代名詞を用いた文では、in(前置詞)の目的語が不足しています。よって、whichを使います。 

 ※完全な文とは、主語動詞目的語が全て揃っていること。⇔不完全な文 

 ex) I don't like how she does.

 =I don't like the way she does. (私は彼女のやり方が嫌いだ)

 ×I don't like the way how she does. 

 解説)        

     関係詞の単元で習う特殊な英文。通常関係詞と先行詞が存在しますが、この例文ではありません。the wayを先行詞とする場合、関係副詞のhowを使いたくなりますが、元々、この単語には【手段・方法】の意味が含まれています。The wayの意味も(方法)ですので、重複してしまう。したがって、howは関係副詞として用いることができない。



 関係代名詞what  


関係代名詞whatは、1語2役し、不完全な文で用いられます。また、 主語・補語・目的語のいずれか2つの働きをします。訳す際は「~こと」と訳すのが特徴。その理由は、Whatは、the thing which に分解できから。 

 例文で見ていきましょう。

 ex) What he said is quite true. (彼が言うことが全く本当だ)

  =The thing which he said is quite true. 

 解説)   

 先頭のWhatは、saidの目的語とisの主語の両方2つの働きをしています。このように、1語2役の役割をすることができるのが関係代名詞whatです。関係代名詞whatは1語2役をし「~こと」と訳す。


 関係代名詞thatの用法 

 中学校で関係代名詞の単元でthatは人や物両方に用いられると教わったと思います。

ここでは絶対にthatでなければならない先行詞がいくつかあるので説明してしていきたいと思います 

最上級を含んだ先行詞 

 ex) It must be the best movie that everyone in the world should watch. 

 ② 先行詞にanythingやeverythingを含んだもの 

 ex) Is there anything that I can do to improve my credit record? ex) I hope you find everything that you need. 

 ③ 先行詞がnothingの時 

ex) There is nothing that can be done for a broken camera.

 ③ allを含んだ先行詞 

ex) All that’s left to do at this point is clean up any rough spots with the Makeup. 


複合関係代名詞

複合関係詞とは、関係代名詞( what which who)や関係副詞(where when how)に-everが付いたもの。そして名詞節か譲歩を表す副詞節を導く。 

 (1)複合関係代名詞 = whoever whichever whateverがあります。   

 whoever用法 「~はだれでも」

  <名詞節を導く>

 ex) (Whoever) leaves the office last should switch off the light.       

 =(Anyone) (who) leaves the office last should switch off the light.    

 (会社を最後に出る人はだれでも明かりを消さなくてはならない。)    

 解説)      

 この文は不完全な英文でSCOが欠けています。leavesの主語とshould switchの主語がありません。この働きをしているのがWhoeverです。また明かりを消すのは人なので人を表す関係代名詞Whoが入ります。 

 <譲歩を表す副詞節> 

 ex) Whoever you ask, you will not be able to get the answer the question.

 = No matter who you ask, you will not be able to get answer the question. (誰に聞こうとその問題の正解は得られないだろう。) 

 解説)    

まず、カンマの前の動詞を探すと、askだとわかります。askは二つ目的語を取る二重目的語 (間接目的語と直接目的語)であるというのを思い出してください。実は、直接目的語はカンマの前にある the questionと読み手がわかるので省略されていますが、文法上では間接目的語がありません。この役割をしているのがWhoeverです。先頭に来ているのでWhomeverではなく、Whoeverにします。    *間接目的語は「~に」 直接目的語は「~を」と訳します。

 whicheverの用法 「どれも」「どちらも」

 <名詞節を導く> 

 ex) You can have whichever you like. (あなたが好きなものを選ぶことができる) 

 解説)    

 whoeverと同じように考えてみると、haveとlikeの目的語が欠けています。よって、whicheverが入る。 

 <譲歩を表す副詞節>   

 ex) Whichever wins, it is important for me. = No matter which wins, it is important for me. (どちらが勝とうと私には関係ない) 

 解説)      

 動詞に着目すると、winsの主語が欠けています。この働きをするのがwhicheverです。前後の関係は譲歩となります。


 whateverの用法 「どんなことも」 関係代名詞whatにeverをつけて強調したもの 

 <名詞節を導く>

 ex) Whatever has a beginning also has an end.   

= Anything that has a beginning also has an end.  (始まりがあれば、終わりがある。) 

 解説)       

  やはりここでも動詞に着目します。hasとhasの主語が欠けてます。よってWhateverが入ります。 複合関係代名詞Whateverは anything thatに分解できます。関係代名詞whatのthe thing whichではないので注意してください。 

 <譲歩を表す副詞節> 

 ex) Whatever happens, I will go. = No matter what happens, I will go.    (何が起きても、私は行きます)


 まとめ    

複合関係代名詞は名詞節と副詞節を導くことができ、名詞節を導く場合のみ1語2役(主語・補語・目的語のいずれか二つ)になります。着眼点としては、動詞に着目すること。譲歩を表す副詞節ではno matter+疑問詞に分解できる。


複合関係副詞

複合関係副詞(whenever/ wherever/however) 譲歩を表す副詞節のみを導く。 

 ① wheneverの用法「いつ〜しても」「〜する時はいつでも」 

ex) (Whenever) you come, I am glad to see you.

 =No matter when you come, I am glad that see you. (いつ来ても私はあなたに会えて嬉しいです)

 解き方) 

 空欄の後ろの文は完全な文(SVが成り立ってる)なので、空欄には関係副詞が入る。複合関係詞副詞か関係副詞なのかは先行詞があるかないかで判断する。また、二つの文は譲歩の関係であることも把握しておく。譲歩を表すことができて、先行詞がない時は複合関係詞副詞を用にいる。よって時を表すwheneverが正解。 

 ② whereverの用法「どこで〜しようとも」

 ex) (Wherever) you are, remember that we will be think of you.  

=No matter where you are, remember that we will be think of you.

 (何処にいても、私たちはあなたのことを考えていることを忘れないでください。) 

 解き方) 

   先程と同じように考えると、空欄の後ろは完全な文であり、このことから関係副詞か複合関係詞副詞のどちらかが入ると考える。関係副詞は先行詞を伴い、形容詞節を導くのに対して複合関係詞は譲歩を表す副詞節を導く。本文の例文の二つの文は譲歩関係にあることから複合関係詞が入る。よって場所を表すwhereverが正解となる。  

 ③ howeverの用法 「どんなに〜しても」

 ex) However much he eats, he never gets fat. 

 = No matter how much he eats, he never gets fat. 

 (どんなにたくさん食べても彼は決して太らない)

 解き方) 

  muchはここでは名詞で(沢山のこと)という意味になっている。よってeatsの目的語になる。 なのでこの文は完全な文であることがわかる。 二文の関係は譲歩の関係なので、副詞節を導くことができる関係副詞はhoweverとなる。 


複合関係形容詞

複合関係詞形容詞(whatever/ whichever) 複合関係詞形容詞は後ろに名詞を伴って、名詞を修飾できる形容詞的な働きをする。名詞節と譲歩を表す副詞節を導く。なお、ここでは譲歩を表す文は割愛させて頂きます。前回の例文をご確認ください。 


① whateverの用法「どんな〜でも」

 ex) (Whatever) excuse he makes, will not be believed.

 =Any excuse that he makes, will not be believed.

 解き方)    

  空欄の直後に名詞があり、makesの目的語とwill not be believedの主語がないということに気づく。直前の名詞を修飾できて、目的語と主語になれるものは複合関係詞形容詞しかない。よってwhateverが正解。なお、whateverはany +名詞thatに分解出来る。

 ②whicheverの用法 

ex) Choose (whichever) brand you prefer. (どちらでも好きな銘柄を選びなさい) 

解き方) 考え方は同じであって、空欄直後に名詞があること。chooseの目的語とpreferの目的語が欠けていることに気づく。名詞を修飾できて、二つの動詞の目的語になれるものは複合関係形容詞。文脈を考えてwhicheverを入れることができれば正解。 


 まとめ  

  複合関係詞副詞と複合関係形容詞について見てきました。複合関係詞副詞は譲歩の副詞節のみ導くことができる。SCOになれないので名詞節を導くことができない。複合関係形容詞は形容詞的な働きをして直前の名詞を修飾する。名詞節と副詞節を導くことができる。「複合関係」という用語がついてますが、一般的な形容詞の働き方と同様。関係詞と複合関係詞の違いを区別出来るようにしときましょう 


非制限用法

非制限用法とは、先行詞を補足説明する時に使うもので先行詞の後にカンマをつけるのが特徴。

先行詞は句や節と言った内容を含む場合もある。 訳す際は、カンマをand/but/because〔for〕を補って訳すこと。 ※非制限用法にはthatは使うことができない。  

ex) Tom has three sons, who are doctors. トムは3人の息子がいる。そしてその全員が医者である。 解説)

 先行詞の後ろにカンマがあること、先行詞が人であることに着目すると関係代名詞のwhoが入る。カンマの前の後ろは順接なのでandを補って訳す。

 ex) I love New York, which I visited last year. (私はニューヨークが好きなので、私はそこに昨年訪れた) 

解説) 

着眼点は、先行詞(New York)の後ろにカンマがあること・動詞に着目する。visitedは他動詞の為、後ろに目的語が必要だが不足してる。目的語になれるものを探すと関係代名詞のwhichがある。よってwhichをvisitedの目的語になる。前後の文は因果関係なので、becauseまたはandを補って訳すこと。

 ex) They swim in winter, which I think crazy. 

(彼らは冬に泳ぐが、わたしはそれをクレイジーだと思う) 

解説) 

 上の例文も同じように考えてみると、二つの文の間にカンマがあること、またthinkの目的語が欠けていること。よってwhichが入る。 先行詞はというとこの場合、文全体が先行詞に当たる。何をクレージーに思うのかというと、それは彼らが冬に泳ぐことですよね。このように直前の名詞を修飾するだけではなく、文全体の内容を指すこともある。 



0コメント

  • 1000 / 1000